中国生活

中国人の食生活 中国生活経験者が分かりやすく解説

今回は中国人の食生活や食文化について考えてみたいと思います。

中華料理は日本でも広く普及していて身近な料理ですからどういうものはイメージしやすいかと思います。

日々の食事

日本には和食がありますが、日本人は色んなもの食べると思います。韓国料理、中華料理、イタリアン、フレンチ、スパニッシュ、タイ料理、アメリカン、、、、あげればきりがないと思いますが、日本には海外の料理が沢山入ってきていてレストランも沢山あると思います。ですから、自宅のテーブルに並ぶ食事が、毎食全て和食で一色ということはあんまりなくて、色んなものを食べると思います。

でも、中国ではほぼ毎日、朝昼晩、そして全ての品が中華料理です。外国の料理はほとんど食べません。中には日本が好きとか韓国が好きとか、そういう人はたまに日本食や韓国料理も食べますが、多くの人はほとんど中華料理です。

中華料理は国土も広く人口も多いので、料理の種類も本当に多いです。ですから、住んでないと食べれないような珍しい料理も沢山食べました。でも、海外の食べ物が充実しているのは日本の方かと思います。

中国にももちろんイタリアンなどのお店もありますが、海外のものはお高くて、あまり美味しくないのが多いです。(美味しいお店もあります。)私はゴムのようなパスタや希釈される前の濃縮コーヒーを出されてことがあります。。。

常温が大好き

日本でビールを飲むときにはギンギンに冷えていると思います。ソフトドリンクは冬でも氷が入っていると思います。お寿司屋さんのお茶やホットコーヒーは熱々で出されると思います。温かいものを温かい状態で、冷たいもの冷たい状態で、が基本ですね。

中国では常温が好まれます。特に冷たいものはお腹に良くないので避ける人が多いです。ですから、ミネラルウォーターも常温だし、食事中はぬるいお湯を飲みながら食事する場面をしばしばです。ギンギンに冷えたコーラをガブガブ飲むのもあんまり見かけないです。

ビールも常温で飲みます。冷たいものをリクエストすると出しくれますが、置いていないこともあります。リクエストしなかったら常温でてくることもあります。真夏に上海を観光中に喉が乾いたので冷たい飲み物を買ったのですが、結果ぬるいの出てきました。

ですから、日本では冬でも飲み物に氷入れるのが不思議らしいです。もし、皆さんの中国の友人や同僚が来日した時、食事に行くことがあったら、飲み物に氷入れるどうか聞いてあげると良いかと思います。

生は食べない

日本では色んな生食があると思います。魚の刺身、生野菜のサラダ、鳥刺しなどもありますね。

近頃の中国では外の文化に触れる機会も増えていることから、特に都心部で海外志向のある若者たちなど、刺し身を食べられる人も増えて来ていますが、元々は生食をしない文化なのです。

刺し身だけではなく、生野菜もあまり食べないです。卵も生では食べません。卵かけご飯なんてもっての外です。以前、中国の同僚に、卵かけご飯のことを話したら、とても驚いていました。

基本的に火を入れることをベースにしているんですね。

マナー、礼儀、慣習

基本的に厳しいマナーや決まりごとなどは多くありません。普通にしていれば、知らないうちにタブーを犯すようなことはないと思います。

会計ですが、誘った人が奢るケースが多いです。久々に会った友人通しだったり、たまに行う同僚との飲み会など、誘った人が来てくれた友人に奢ります。奢ってもらった方は次の機会に奢ったりするのでお互い様というわけですね。また、送別会は送別される方が奢ります。不思議ですね。

奢ってもらうときには日本人みたいに遠慮しなくていいです。ありがたくお言葉に甘えましょう。”不用客气(ブクァーチ、遠慮しなくていいよ)”という言葉がありますが、遠慮するのは他人、遠慮しなくていい関係が友好の印ですから、ありがたく頂きましょう。

中国で食事していると食べきれないくらいの量の料理が出てくることもあります。でも、無理して全部食べなくても大丈夫です。最近は少なくなっては来ましたが、以前は少し残すのが礼儀という考え方がありました。全部食べ終えてしまったら、出された食事が足りなくて満足できなかった、という意味になるそうです。最近はそこまで気にする人は減ってきましたが、逆に考えると、無理に食べきらなくていいと言うことです。日本は残さないことが礼儀だったりするので、逆の考え方ですね。

ちなみに、広東地方では、食事する前に、自分が使う皿をお茶かお湯で洗う習慣があります。そして、写真のように茶碗は平らな皿に置いたまま使います。下の皿にエビの殻とか肉の骨とかのゴミを置きます。日本人はよくその皿に食べ物をとって食事しているのを見かけます。。でも、これは一部の地域だけです。

お酒

日本では、お酒を飲むときには、最初に”乾杯”とグラスをコツンとしてから飲み始めますよね。

でも、中国での乾杯は別の意味があります。中国語では”干杯”(gānbēi ガンベイ)と書きます。コップを干すという漢字の通り、一気飲みを意味します。日本では一気飲みの文化は大分減ってきましたが、中国ではまだ一気飲みの文化はあります。”干杯”と言って、ビールや白酒(バイジウ)を一気に飲みます。食事をしているときに適当なタイミングで「〇〇さん”干杯”しましょう」と言って挨拶していきます。色んな人と”干杯”を交わして、食事が終わる頃には、一通りみんなと”干杯”を通した挨拶を行う、といった流れです。

ちなみに、歓迎会や送別会など主賓になったら、皆がグラスを持って、”干杯”しましょうとやってきます。なので主賓になったら大変です。そういう時には体調管理の準備は万全にして、ペース配分は考えましょう。

ただ、皆飲まないといけないわけではなく、飲まない人はずっと飲まないです。お酒飲めないことを伝えれば無理強いはされないと思います。ビールと白酒を飲んで酔っぱらっている自分のとなりで、若い女性の同僚はまったりお湯を飲んでたりもしました。個人の意志が尊重され、集団による圧力はないので、お酒飲めない人もそこは心配しなくて良いと思います。

 

 

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