初めて海外に赴任する人、今後海外赴任したいと考えている人など、辞令を受けてから現地に渡航するまでの流れを解説します。
辞令
上司との面談や何らかの形で初めに打診を受けると思います。ミッションの内容や待遇の話があると思います。了承するとその後正式に辞令発布に繋がります。
人間ドック
会社での海外赴任判定や渡航先の就労ビザを取得するために人間ドックを受診します。海外赴任する上で健康上のリスクがあると判定された場合、この時点でNG判定がくだされる場合もあります。
予防接種
狂犬病やB型肝炎など渡航国に応じて必要な複数の予防接種を行います。数週間置いて数回摂取しないといけないものもあるので早めに接種開始することをお勧めします。
赴任前研修
会社によっては、海外赴任前に異文化の環境での仕事の進め方、リーダー・マネジメント研修、語学研修など、海外赴任に伴って研修の受講が必須になる場合もあるでしょう。
事前出張
渡航先の住居探しや生活環境の調査や、職場の案内などのために、事前出張の機会が与えられる場合があります。配偶者がいる方は同行させてもらえる場合もあります。
語学留学
英語圏以外に赴任する場合には、仕事だけでなく生活面で、現地の言葉が必要になると思います。運が良ければ語学留学の機会を与えて貰える場合もあります。筆者の場合は赴任前に3ヶ月間北京の大学に語学留学させてもらいました。この3ヶ月間は、その後の仕事や生活の面で言葉という観点でとても役に立ちました。語学留学ではなくても、週末や業務開始前など、学校や家庭教師を手配してくれる場合もあるようです。
荷物搬出
海外に向けて発送する荷物を搬出します。ただし、国内の引越しと比べてとても大変です。まず、全ての荷物について下記の4つに分別する必要があります。
①航空便
メリット:早い(中国の場合、10日位で到着しました。)
デメリット:送れる荷物に制約あり
②船便
メリット:送れる荷物が多い
デメリット:遅い(中国の場合でも、1ヶ月以上かかりました。。)
③トランクルーム
渡航先では使わないもの、使えないものは、国内のトランクルームに保管してもらいます。
例)テレビ、冷蔵庫、洗濯機などの家電や、ソファー、タンスなどの家具など。
ただ、トランクルームにもおける荷物にも制限があります。
④国内別住所へ発送
また、中国に渡航する場合には、全てをリストにする必要がありました。書籍についてはタイトルまでリスト化が必要でした。私の場合には引越し業者が全部作業してくれましたが、とても大変で丸一日かかりました。
年末調整・確定申告
年末調整は通常12月に行いますが、海外赴任する年は赴任する直前までの給与に基づいて行われます。会社がサポートしてくれると思いますが、各種所得控除の書類(生命保険、地震保険など)などは準備しておくといいでしょう。
また、海外赴任者が給与所得以外の所得がある場合、赴任後に非居住者となっても毎年確定申告することが必要です。その場合、納税を代理してもらうために、納税管理人を選んで税務署に届け出る必要があります。親族か知人に頼むか、受けてくれる税理士を探しておくといいでしょう。
まとめ
海外赴任する際に必要な手続きをまとめました。会社がサポートしてくれると思いますが、海外赴任前には本人・家族含めて、たくさん準備が必要で、大変と思いますが、少しでも参考になれば幸いです。