中国語を話す上で発音はとても重要です。中国語習得の過程で発音のトレーニングは絶対に避けては通れません。
どんなに多くの単語を覚えても文法を勉強しても、発音が悪いと伝わりません。駐在していた当時、私の周りに多くの駐在員がいて中国語を勉強していましたが、多くの人が発音が原因でちゃんと伝わっていませんでした。中にはHSK6級を持っているのに、難しい漢字を使って綺麗な文章を書けるのに、会話となると全く成立しない、そんな人もいました。
中国語のピンインの多くは日本語の中にはない発音です。だから、日本人が中国語の発音に苦戦するのは当たり前なのです。ピンインをカタカナを使って表現したりしますが、それをただ読むだけではまず伝わりません。
英語は世界中に話す人がいていろんな発音の人がいます。でも何とか伝わりますよね。日本人の棒読みフラットな発音、下手な発音でも伝わりますよね。でも、中国語は発音を間違えると全く伝わりません。
特に声調は重要です。読み方は間違ってても雰囲気で何となく伝わることもありますが、声調を間違えると一気に伝わらなくなります。普通語は声調は4個だけですが、広東語は9個もあるそうです。気が遠くなりそうですね。。汗
せっかく勉強してたくさんの単語や文法を覚えたのに、いざ使おうとして伝わらないと、残念だし、もったいないですよね。なので、中国語学習を開始したらできるだけ早い段階で発音のトレーニングを行いましょう。
中国語は発音を間違うと伝わらない!
そもそも日本人は中国語を学習する上でとても有利な人種だと思います。例えば、漢字ですね。日本人は皆漢字がわかりますから「漢字とはなんぞや!」の部分はすっ飛ばせるわけです。欧米人はここからスタートです。また、新しい語彙を覚える際も漢字だとしっくりくるので記憶の定着が早いです。また、四字熟語なども日本語と似たものが沢山あります。文法は中国語と日本語は違いますが、英語ほどは違わないと思います。ですから、中国語は日本人にとって比較的習得しやすい言語だと思います。
でも、発音だけは全然違います。だから、発音の壁はできるだけ早い段階でクリアしておきましょう。発音のトレーニングは正直面白くないです。同じ発音を何回も何回もトライする必要があるので、しんどいと感じる人もいると思います。ひたすら筋トレすることに似ています。発音は一回クリアできればずっとできます。暗記ではないので、後で忘れるということもないです。でもやらないとずっとできないままです。ですから、短期決戦で取り組んで見て下さい。
日本人のメリットは生かしつつ、日本人ならではの苦手面は早めに克服しよう!
私は北京语言大学に留学していた3ヶ月でピンイン発音を習得しました。大学が終わった後に塾に通っていてマンツーマンのレッスンを受けていました。この場を発音トレーニングの場としていました。テキストはあったのですが、発音を間違えた場合は、その発音をできるまでずっとその発音を練習しました。テキストは進まなくてもいいから発音を徹底的に教えこんでほしいと先生にお願いしていました。難しい発音は1回のレッスンの時間を丸々使ってもできるようにならないことも多々あり、2回、3回のレッスンを1個のピンインで丸々使ってしまうこともよくありました。でも、2,3回くらいずっとやると何となくできるようになってくるのです。これを3ヶ月続けたらピンインのほとんどはちゃんと発音できるようになっていました。
発音はやはりマンツーマンでネイティブにしっかり時間をかけて教わることをオススメします。大学のような大勢いる場所だと、生徒が多いので、一人の発音の練習に使える時間が少ないためです。
勉強する内容ごとに、オススメの学び方や先生が違います。下記にまとめてみます。
場所 | 先生 | |
発音 | 学校(マンツーマン) | 中国人 |
文法 | 学校 | 日本人or中国人 ※初心者の場合にはわかる言語で説明してもらうこと。 |
語彙 | 独学、学校 | 独学でもできますが、人に教わるとより理解が深まります。 |
音読やディクテーション | 独学 | 不要 |
中国語会話 | 学校、友人、同僚など | 中国人 |
中国語トレーニング方法 | ブログ、本、学校 | 日本人 |
また、一般的に日本人が苦手とする中国語のピンインをまとめました。重点的にトレーニングしてみて下さい。
Yu | (例)生鱼片 |
e | (例)饿 |
Rang | (例)让 |
Ri | (例)日本人 |
Ru | (例)如果 |
Re | (例)热 |
Ang/An | (例)张/站 |
Shi | (例)时间 |
Zhi | (例)手纸 |
Si/Su | (例)四/宿舍 |
Ca | (例)擦 |